2009年10月19日 石川県立球場

敦賀気比vs佐久長聖

2009年秋の大会 第121回北信越地区高校野球大会 準決勝

ピンチを凌いだ大久保投手(敦賀気比)

1年生が決めた!敦賀気比劇的サヨナラ勝ち!

 9回1点リードを許した敦賀気比。しかしその裏、1死から1番の錦織大祐(2年)がレフトフェンス直撃の二塁打で出塁すると、代打岩田宇晃(2年)がライト前へ同点のタイムリー。さらに2死2塁から4番吉田正尚(1年)がレフト線を破るヒットを放ち、走者の岩田がサヨナラのホームを踏み劇的なサヨナラ勝ちで2年ぶりの選抜出場を確実にした。

 

 4番吉田の打球がレフトへ抜けると、2塁走者の岩田は一気に3塁ベースを回る。ヘッドスライディングでサヨナラのホームを踏むと大きく手を挙げた。殊勲の吉田は揉みくちゃになった。「1点取られてちょっとやばいかなと思ったけど、みんなが繋いでくれたので自分で決めたかった」と笑顔で話した吉田。

 一時は敗戦を覚悟した試合だった。9回表、2死3塁からリリーフした白崎航(1年)がタイムリーを浴びた。勢いづく3塁側 佐久長聖 のベンチに対し、1塁側は静まり返った。

 その裏、先頭の川下竜成(1年)はショートライナーに倒れる。だが1番の錦織がフルカウントからあわや本塁打かという当たりを放った。「あれで空気が変わった」と吉田は感じていた。

 主将が変えた空気に『代打の切り札』岩田が乗った。そしてトドメが4番の一撃。「サヨナラヒットは多分小学生以来。あまり記憶にない」と4番は、はにかんだ。

 錦織主将は「今日はみんな硬くてエラーが出たけど、全国で勝つのが自分たちの目標。ここでは負けてられない」とこの勝ちの意味を話す。

 土壇場で試合をひっくり返し、また一段階成長した敦賀気比ナイン。初戦で敗れた今夏の甲子園の雪辱を果たす舞台が近づいてきた。

(文=松倉雄太


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