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- 2010年夏の大会 第92回栃木大会
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青藍泰斗vs小山

試合シーン
青藍泰斗6回に一気の爆発で、春優勝校の貫録示す
前半5回までの展開からは、まったく考えられないような結果になってしまった。こういう試合を見ると、改めて高校野球は何かの切っ掛けで試合内容そのものが急変してしまうということを実感させられる。
小山の左腕山市、青藍泰斗の右腕関根とタイプは異なるが、5回まではそれぞれの持ち味を出していい投手戦を展開していた。
初回、青藍泰斗は失策の走者がバントと内野ゴロで三塁まで進むと、ワイルドピッチで本塁に帰って無安打で先制。しかし、追加点がなかなか入らないで5回が終わってこの1点のみ。小山は、5回に金子が初安打するものの、ほとんど反撃の糸口がつかめないままだった。
ただ、試合展開としては次の1点で大きく動くだろうという感じがしていたのだが、それが6回の青藍泰斗で予想をはるかに超えて大きく動いてしまった。
この回、1死後七番星が右へ二塁打すると、死四球で満塁となり、ここでまたしてもワイルドピッチが出て青藍泰斗は策を講じることなく次の1点をゲット。ここで、小山の中田憲一監督は思い切って山市を下げて永山を送りだした。
ところが、これで青藍泰斗打線に火がついた。二番柳田が右前打、河内右越二塁打でこの回3点目。さらに、新チームが出来た時から、「四番はお前しかいない」と宇賀神修監督に指名されていた小林が98mの左翼スタンドへ放り込む2ラン。一気に点差を広げた。なおも、死球と失策も重なって打者12人で大量8点が入った。
ストレートは最速143㎞を表示するという関根投手は5回に初安打を許すまでは1四球の身に抑え込んでいた。それでも、29年目となるベテラン宇賀神監督は、「う~ん、まだまだ70点くらいだね。力んじゃって高めに行っていたからね。もっと楽に抑えられるはずなのに…、三振取らなくちゃいけないわけじゃないんだから」と、厳しかった。
小山としては結果的には暴投後の投手交代が大量失点になってしまったが、それまでの戦いは対等だった。大量リードされても、ベンチの元気のよさや諦めない気持ちは十分に伝わってきた。そんな思いが、7回の2点につながったといってもいいであろう。
(文=手束 仁)
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